2009年 02月 22日

ウィリー・ネルソンとウィントン・マルサリス

久しぶりに良いCDを見つけました。
昨日オークランドで偶然見かけたこのジャケットに手が伸びました。
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Two men with the Blues
Willie Nelson/Wynton Marsalis
カントリーの大御所・ウィリー・ネルソンと、ジャズだけではなくクラシックの分野でも活躍するトランペット奏者・ウィントン・マルサリスの共演アルバムです。

録音は2007年1月12日、13日で、ニューヨークのリンカーンセンターでのライブアルバムです。
発売はずっと前でしょうから、別段「旬な話題」ではありません。
日本に住んでいた頃は、情報源はたくさんありましたが、ここ、ロトルアに住んでから、こういった音楽情報というのはネット以外ほとんど入ってきません・・・。
ネットからピン・ポイントで情報を得るのはなかなか難しいものです。
ですから、オークランドのCD屋さんに行くと、たくさん(とはいっても、日本の比ではありませんが)並んでいるジャズコーナーに、いつも吸い寄せられて離れられなくなります。

そんな訳で、いつも予備知識無しの衝動買い。
外す時も結構あります。
昨日も、このジャケットを見た時は、「え?この組み合わせ??」
興味はありましたが、どうだろう・・・。と、ちょっと悩みましたが、いつの間にか手にしっかり握っていました。

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そう、この2人、それぞれの分野では「超」が何個もつく有名人ですが、今まで一緒の演奏など聞いた事が無かったです。(もちろん、限られた情報の中でですけど)
とはいっても、カントリーのウィリー・ネルソンは「スターダスト」を得意とし、「ジョージア・オン・マイ・マインド」などもブルージーに歌い上げます。
今回も、この2曲はしっかり収録されていました。
そして、ウィントン・マルサリスは、ジャズ界きっての知性派。
お父さんがジャズピアニスト、お兄さんも弟2人も皆ジャズミュージシャンですが、その知性と才能は一人飛び抜けています。
18才で御大アート・ブレイキー率いるジャズメッセンジャーズのトランペッターとしてプロ活動を開始。
その後の活躍は誰しも知るところです。
幅広く活躍するだけに、あり得ない組み合わせでもありません。
まさに、「盲点」という感じの組み合わせです。

これは、迷うより買うしかない。しかも値段はたったの$14.99。
今のレートだと700円ちょっとしかしません・・・・!

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内容はというと、「ご機嫌♪」の一言です。
ウィリー・ネルソンは、きっと誰と演奏しても「ウィリー・ネルソン」
もうこの人は一声出すだけで「アメリカの良心」という感じ。
こんなにかっこいいおじいさんは、世界中どこにもいないでしょう。
ウィントン・マルサリスが、これまた洒落て良い演奏を聴かせます。
歌まで歌っていました。
彼の歌声は初めて聞きました。
あんまり上手じゃないですが、ジャズマンの歌って、その微妙な下手さ加減が良いんです。
構成はもちろんウィントン・マルサリス主導によるものでしょうが、ほんと彼は見事な「音楽家」です。
他のメンバーは知らない人ばかりですが、皆、場にあった良い演奏してます。

「すごいアルバム」じゃないですけど、「ライブ見に行きたい!」と心から思わせる、とっても居心地良いアルバムです。
マイコレクションの中で、今年早々、一番のヒットアルバムになりそう♪♪

どうやらDVDもあるようですが、アマゾンで調べたら日本版は高い。
ロトルアのWarehouseにあるかな・・?多分無いだろうなぁー。
もしあったら「灯台もと暗し「」のタイトルでご紹介を確約します!
無ければ、落ちてくるのをひたすら待とう!!

by masaya-iwata | 2009-02-22 18:07 | 音楽


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