2011年 05月 03日

重力不足・・・

今日は、いろいろ考えるところを書き記そうと思っていたのですが、ひたすら眠い、体重い。

しかも・・・、指がちゃんと動かず手が上がらないので、変なキーを一緒に押してしまい、途中まで書いた内容が消えちゃいました。
こりゃだめだ。
トイレに行って、気を取り直して、でも、一日の経過だけご紹介にします。

昨晩は、昨年9月帰省時、実家で夕飯を食べながら見ていた、「科捜研の女」の1話と、まだ見ていなかった2話を見終わり、午後11時半過ぎ。
重力で胃袋に収まった事を期待しながら、怖々いつもの横寝体制になりました。

ところが、まったくの期待はずれ。
すぐに、白いねばねばの液体で喉が詰まります。
全部ではありませんが吐き出せるので、部屋にある洗面台と往復。

途中1時間くらい、ふっと寝た感じもありましたが、深夜2時半、背もたれを立て、PCを付け、寝るのを諦めました。

メールチェックすると、嬉しい事が♪
「ブログを拝見しました」と、私より遙かに厳しいご病気の方から、明るい励ましのメールをいただきました。
ブログ開設以来、このようにメールをいただいたのは初めての事です。
皮膚筋炎になってから、良い事もたくさんあります。
今までよりも充実した毎日かもしれません。

この話は落ちがありましたが、とりあえず今日は先に話を進めます。

ふと気になって明け方4時頃、ネット検索で喉の様子を調べます。
どうも食べ物が残っていると言うより、胃から逆流してる感じです。
胃の蓋の機能が弱っているんでしょうか。
胃酸とは違い、単に唾液のような気もしますが、逆流感はあります。
すると、「逆流性食道炎」という病気がありました。
皮膚筋炎とも絡んでいそう。

胃液で食道の粘膜に炎症が起きてしまいます。
これを防ぐには、毎日飲んでいる、オメプラゾールという胃酸抑制薬が効果あります。
この薬だけで大丈夫だろうか?

回診の時いろいろ聞こうと思って、英語で何て言うか調べて書き出しました。

他には、背もたれを立てて寝るため、座らなくなってきた首を支える枕のような物を借りられないか、などなど。

6時半過ぎ、ちょっとうとうと出来ましたが、7時半過ぎに血圧体温で起こされ、眠い朝食。
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夜中ひどい雨でしたが、朝のオヒネムツも湯気もうもうで白い景色。
この、「ポーリッジ」という、オートミールのお粥、これが喉に絡んで苦しいです。
温かいお粥に冷たい牛乳を入れるって食べ方も変ですけど。
今朝の朝食は自分で選択していませんが、今後これは外さないと。
こちらの人は、このポーリッジ、イギリス料理が好きなんですよね。

他の患者さんの残したパンを、介護士の方がデッキに撒きます。
これ、自分もやりたかったんです。
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スズメの夫婦が仲良く食べてます。

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秋毛もすっかり板に付いたスターリングもやってきました。

写真は全部、椅子に座ったまま、きみまろ10倍ズームで撮っています。

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皆んなで仲良く朝ご飯♪

病室からも鳥が見られます。
嬉しいお客さんです。

部屋に戻りちょっと休んで、仕事のメール連絡。
11時前になって回診チームがやってきました。

どうも主治医が変わったのか・・・、聖金曜日の朝に会って以来、リチャードの姿を見ません・・・。
今朝のリーダーは、「Bear with me」の先生。
この熊五郎、ほんと楽天的なんですよね。
ニヒルさに威圧感もあるし。

だいたい、ベッドにもたれたままの姿勢で、腕を押さえながら先生との力比べで、筋力の様子なんて分かりませんよ。

「お!前より力強くなってる」
なんて、どこがだ!
手が上がらないだけでなく、バスタオルだって重くて振り上げられず、頭の上に持って行けないんですから。
そういう様子を診察しないといけないでしょうが・・・。
どうも最初から、ベッドのまま無精しての診察なんです。

あまりに楽観視してるので、喉の状態、食道の状態、胃から逆流の心配と、逆行性食道炎の予防について、オメプラゾールだけで十分か?
さらに、首が弱り頭を満足に支えられない状況、そのため、背もたれを立てて眠るのが厳しい事、その対策、首と頭でバランスが取れないので歩くのが不安な事。
立て続けに話したら、熊五郎の目がやっと真剣になりました。

やれやれ、やっと冬眠から覚めたか・・・。

少しは深刻に考えてくれ、首の件は理学療法士に伝えるという事でした。
薬も現状の量を続け、その内に、ステロイド薬のような副作用のほとんどない、アザチオプリンへの変更も視野に入れると。

このアザチオプリンについて、資料を読んでおくように指示したリチャードは、どこへ行ったんだろう・・・。

それでも、「Bear with me、辛抱して」の熊ですから、またニヒルな目に戻って皆でささっと。
こちらはかすれ声で、一人一人にサンキューのお礼。
うーん、やっぱり私は日本人だ♪

ああ、そういえば、QEホスピタルの話はちっとも出ませんでした。
質問するのも忘れていました・・・。
専門医のペイトリ先生、彼も何をしているのか・・・。

明日聞いてみるかな。もし回診に来たら・・・。

しばらくしてランチ。
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挽肉とポテトのパイ、トマト・バジルスープ。
これだけの量に時間かかりましたが、なんとか完食。
外も良い天気。

また部屋着に戻って、ベッドで背を起こしたままうとうと。
血液検査にアジア系の女性インターンが一人でやってきました。

立場上というだけではないでしょう。
もちろん感じ良く話しかけてはくれますが、いつものドラキュラおばさんなら、あっという間に針を刺すところを、彼女は静脈を何度も何度も確認しながら、なかなか採血できません。

この愛想の良い饒舌さは、やはり不安を隠すためかー・・・。

無事、痛くもなく採血し、熊五郎の言っていた、理学療法士はいつ来るか?聞いてみると、確認してくるって部屋を出て行きました。
そして予想通り、それっきり・・・。

そう、ちょっと買い物に行きたかったんです。
iPodのイヤフォンを使っていますが、耳に手が届かず入れにくいし、耳も少し痛くなってきたので、軽く耳に掛けるタイプのオープンエアーのが無いかな?と。

どうせ今日は来ないなと思い、とりあえず病院の近くに住む友達に、30分程付き合って貰えるか携帯テキスト。
その内連絡取れ、4時15分に玄関で待ち合わせにしました。

あ、でも、夜中の枕の事もあるし、やはりナースに聞いてみよう。
すると、来てくれるのは明日になるって事でした。

しばくして、新しく入ったお向かいさんの病室へ、運良く理学療法士の人が来ました。
話が終わるのを待って、状況説明。
バスタオル巻の首止めと、蕎麦殻みたいな感触の枕を準備して貰えました。

あ、ここでシェフの友達が!
わざわざNew Worldで黒胡椒見つけたからと、試しの一本を仕事帰りに買ってきてくれたんです。
昨日彼にメール入れようと思いながら、疲れて手が回らなかったのが申し訳なかった・・・。
昨日の話を彼にして、少し話して一緒に玄関へ。
どうもありがとう。

そこで別れて、迎えの友達の車に乗り、買い物。
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お目当ての物は無かったので、一番オーソドックスな、軽いタイプのソニーの安いので。

病室に戻ると、父娘友達の父だけが、様子を見に顔を出してくれました。
今日も皆さん、本当にありがとうございます。

ディナー。
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アプリコット・チキン。
もう、体力限界。
でも食べないと。

夕食の時に話題になっていましたが、今日、オークランド・ノースショア(オークランド北部)のアルバニーという町で、トルネードが発生し、大きな被害、死者も出たそうです・・・。
ロトルアは穏やかでしたが・・・。


あー、疲れました。

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このリモコンでベッドを快適にセットし、枕でなんとか、この背もたれ状態で寝てみないと。

ソニーのヘッドフォン、実家どころか、我が家にも余っていそうなもの。
頭に付けるのが予想外に大変で、引っ張って壊さないようにしないと・・・。

しばらく、いつもの親身なおばあさんナースと話をして、主に実家の両親の話ですが、夜様子を見に来るからって事で。

さ、寝よう。
体はぼろぼろでも、心は元気♪
おやすみなさい☆

by masaya-iwata | 2011-05-03 20:03 | 闘病


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