2016年 01月 20日

またいつか、ジョン

ちょうど今、ジョンの遺体が天に召されているところです。
つい今しがた、ペットの斎場からスカイプ連絡が入りました。
日本時間午後2時50分。

その10分後、NZ時間午後7時、
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北北西の空。
そろそろジョンはこっちが見えるかな?
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9千キロ離れてるから、もうちょっとかかるかな?
今度は羊を見に来てね。


12月23日に日本を出発して、24日に我が家へ戻ってきました。
3ヶ月半ちょっとの日本滞在でした。
なんとなくブログでは、こちらの写真も載せてましたが、はっきりとは書いてませんでした。
フェイスブックには、ツアーの時の写真や、年末から1月9日まで、我が家に泊まっていただきながらご案内していたご夫婦との観光の様子も載せていたんですが、それは、公開範囲が限定されていたからです。
こちらブログは誰でも見られるので、更新を躊躇していました。

以前から書いてますが、3年前の父の死後、実家では母に対してとんでもない事態を身内が引き起こしたので、それから2年、NZに居る時はスカイプで母と連絡を取りながら、家裁への抗告、嘆願書作成などの作業、弁護士への連絡、日本でも母の尊厳と権利を守るための対策、裁判結果は上告して高裁へ行きましたが、あっさり半分負け、でも半分勝ち、実質的には2/3程有利になったのかな?
それから昨年1年は、なんとか平穏無事な生活を、日本滞在合計半年以上という期間を作って過ごしてきました。

その間、いらいらして、スカイプでも大声をあげることもあり、実家でも同じく、ずっとその様子をジョンは眺めてきました。
そんな苦しい生活の中、ジョンと出かけた日々はかけがえのない、大切な時間でした。
どうにもこうにも動かない状況で、とにかく今ある一日を精一杯生きようと、昨年も出発ぎりぎりまでジョンと出かけてました。
どちらかというと、昨年はジョンの体調の方が気になり、母よりジョン中心の生活になっていましたが、それは母にとっても大切な時間に変わりはありませんから。

今回このようにして、ブログにこちらに戻ったと書くことを開始します。
これをもって、実家に悪さをすれば、公然の悪行となりますから、早くからこう宣言しておいても良かったのかもしれません。
皆さんに監視していていただきます。

ジョンの隠れファンも多いと知ってますし、今でも更新されてないブログを毎日チェックされてる方もいらっしゃるので、今日のこの日から、またブログ更新再開します。


12月22日は、ジョンと最後のドライブを、朝霧高原で過ごしました。
その様子はブログに載せていました。

23日は、朝から荷造りでした。
またすぐ日本に戻りますから、荷物はお土産と食材くらい、簡単な荷造りでした。
そして、ジョンをプジョーに乗せて、スーパーへ母の当座の買い物、いつもの浅川空き地でジョンの散歩、そして帰宅。
忙しくて写真を撮り損ねたのが悔やまれます。まさか最後になるとは思ってなかったですから…。

帰ってから、プジョーの洗車。いつもの行事です。
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終わって12時40分頃からジョンのシャンプー。
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ダッシュで運んだお風呂場。
ジョンも、あれよあれよという間にずぶ濡れでした。
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これが最後のシャンプー写真となりました。

せっせと拭いて、シャワーを浴びて、いよいよ出発です。
この時1時45分、電車は2時だったかな?
2時半の高速バス。
ジョンと別れを惜しむ間もありません。

また帰ってくるまで元気にしてるんだよ。
行ってきます、ジョン。
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なんだろう?と、きょとんとしたままのジョン。
これが最後となりました。


年末から9日朝まで、日本でもお会いして、ブログにも登場しているご夫婦が家に泊まってくださり、あちらこちらをご案内してました。
その時の写真もたくさんありますので、また後日アップしますね。お楽しみに。

この間、家に居る時は、いつものようにスカイプを繋げたままで、様子を見てました。
ジョンはたかたか部屋を歩いていて、やや食が細くなってるようですが、それでも元気な様子でした。

9日の夜、外へおしっこに出したジョンが、なかなか戻らないと母が言ってます。
それでも、庭に作ったスロープから、ジョンは自分で歩いて部屋に入ってきました。

そして翌日10日の朝、ジョンを起こそうとしても、立ち上がれません。
パソコン画面をジョンに向けてもらい、様子を見てみると、前足を伸ばして立とうとしますが、頭と体をすぐに左へ傾けて、ぐにゃっと寝転んでしまいます。
前足はしっかりしていて、何度も繰り返しますが、だめです。
これはもう、外へおしっこに運べたとしても、部屋に戻すことは無理ですし、それ以前に異常事態です。

母にすぐ、2年前にお世話になったペットシッターさんに電話してもらい、動物病院へ連れて行ってもらいました。

その結果、脳梗塞との診断でした。
眼球振盪、右目が常にくるくる動いた状態も示していて、目が回ったままです。
典型的な症状という事で、しばらく入院となりました。

ネットで調べてみると、犬の脳梗塞は比較的よくあるケースで、治療法も対症療法、完治は無理でも、回復するケースも多いとの事。

獣医も、3日程で退院可能だが、家で母が介護することが無理だろうから、その対策をという事で、しばらく入院でした。

ペットシッターさん、そして、ご近所さんに声をかけ、スカイプで直接話して協力を依頼し、ペットシッターさんの都合もあって、17日、日曜日午前11時過ぎの帰宅となりました。


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まだ、くにゃっと左に頭を傾げますけど、自分で何度も動きまわり、元気な様子でした。

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おむつをamazonで購入していたので、初おむつのジョンでした。

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まだ皆んなが周りにいる時です。

いつもスカイプから声をかけても、無視することの多いジョンでした。
お正月にジョンに声をかけても、パソコン前をスタスタ素通り。
そんなジョンでしたが、この時は、何かしゃべる度に、ふっとこのように顔を起こして、こちらの画面を眺めてました。

この時は、音のする方向に、何も分からず顔を向けてるだけだと思っていたのですが、後から思うと、ちゃんと、ここに私が居るって分かっていたんです。

正面の顔写真は撮ってないです。
左目が少し引きつった状態、右はしっかりこちらを見つめるジョンの顔、撮っておけば良かったですが、まさか死ぬとは思ってませんでしたから…。

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疲れておやすみ。

夕方またペットシッターさんが来てくださり、母がいじって外れてしまったおむつを、付けてくれました。
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これが、生きてるジョンの、最後の写真となりました。


翌日朝、おむつの様子を見に、ご近所さんが来てくださいました。
慣れないおむつのせいか、退院前にしたまま、ずっとおしっこしてなかったんですけど、夜中にしていたようで、おむつはずしっと重かったそうです。

ハーネスを付けて貰い、その頃もまだ、ころころ動いて、こちらの声にも反応していました。

しかし、母が水をやろうとしても、ペースト状のドッグフードをやろうとしても、ほとんど食べようとしません。
薬だけ飲ませて、たまに鼻と口に水を持って行って湿らせる程度にして、様子を見てました。

私はずっとスカイプ画面を見ながら、毎年恒例の昨年度の会計元帳作り、ほとんど終盤のまとめ作業中でしたので、ジョンに声をかけながら過ごしてました。

パソコンの角度とジョンの位置が悪くて、お尻と背中しか見えない状態がずっと続いていて、寝ている時は規則正しい息遣いの動きだけ見えてました。

昼過ぎに盛大に前足を動かし、母も驚いて様子を見に来ましたけど、そんなに危機感も無く、また静かに休んでました。

ステロイド治療が終わった後なので、副作用の怠さのせいで、疲れてるのかな?と思っていたのですが、水を飲まないのが不安でしたので、とにかく鼻と口に水を含ませるように母に言って、心配しながら画面でお尻だけ眺めてました。

ペットシッターさんへも何度かメールで様子を伝えますが、単に疲れてるだけなのか、具合が悪いからなのか、判断が難しいですって書くくらいで、すぐ来てくれとは書きかねる心境でした。

ペットシッターさんも本当は午前中に来てくださる予定でしたが、突然の雪でしたから、その後の予定もあり、夕方遅くに来てくださるとの事でした。

3時半頃だったかな?
あれ? ジョンのお尻が動いてない、って思ってびっくりしたんですが、ビクッと動いたので、あー、死んでなかったーって思ったんですけどね。

その後、4時頃かな?
母が様子を見に来た時には、もう動かず、すでに手遅れでした。

まさか死ぬとは思わなかったですから、スカイプの画面もそんなに気にせず、母も家事をしたり電話に出たりとして、気づかない内にジョンは逝ってしまいました。
会計元帳作りをしながら、画面ではずっとお尻を眺めていたんですけどね…。

分かっていれば、iPadを顔の近くに置いてもらって、ずっとジョンの顔を見ながら話しかけてれば良かったです…。


ジョンは私の声に反応して、何度もこちらを見てましたが、あれは多分、またどこかに行きたいよって訴えかけていたんですね。
昨年家に居る時も、ジョンは同じ顔をして、しょっちゅうこちらをじっと見つめてました。
外に出ると、プジョーをじっと見つめて、乗りたそうにしてました。

退院して家に帰って、また出かけたかったんじゃないかな?
願いを叶えてあげられませんでした。

脳梗塞になる前日の9日夜に、日本行きの予定を決めて航空券を買ったばかりでした。
外せない予定もあるので、すぐに帰省は無理でした。

それでも、退院日に帰って、1週間程度でこっちに戻ることは出来ないことはなかったです。
昨年、あれだけあっちこっちに連れて行ったジョン、それが、12月24日からぱたっと無くなり、近所の散歩だけになり、じっと我慢の病院から帰ってきても、まだ私は、訳の分からない箱の中で、声だけです。

ジョンもがっかりしたんじゃないかな。

この冬は大丈夫と思ってました。
夏を乗りきれるかな?と心配はありました。

ですから、今度は銀世界で遊ばせたり、また桜を見に行ったり、遠出もして友達と再会したり、ジョンをさらに元気にしてあげようと思ってましたし、そう出来ると信じてました。

まさか死ぬとは。
本当に残念ですし、こんな中途半端な生活してるせいで、期待をさせてしまったジョンに申し訳ない思いです。

また会いたかったな。
書いてると、思いは止まらないです。

またドライブに連れて行きたかった。

せめて、火葬場には、プジョーに乗せて最後のドライブをさせてやりたかった。

もう、骨壷に収まった頃だと思います。
今度会う時は、骨壷と、骨と灰、遺髪となる毛だけのジョンです。

またプジョーに乗せて、ジョンをドライブに連れて行ってやります。


こちらは、11月3日、大旅行に出かける前の準備中。
ブログでも載せましたけど、車の掃除中、中をじっと見て乗りたそうにしてるジョン。
その時アップしなかった写真、逆光ではっきり写ってなく、なんとなくぼやけ具合に、あまり縁起良くないなと思って載せなかった写真ですが、今となってはピッタリの写真となってしまいました。

11月3日、プジョーをじっと見つめるジョンの後ろ姿です。
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8時45分、日本時間4時45分、もう骨壷に収まって、家に向かってる頃と思います。
そろそろジョンはこちらが見える頃かな?
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なんとか羊達が目に入ってるかな?
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これからはもう、プジョーに乗らなくても、どこでも行けるものね。
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月にも行けるかな?
でも、一人じゃつまらないよね。
また一緒に行ける日まで、待っててね。

ここから先は、ジョンの遺体写真を載せてます。
ご覧になりたくない方は、ここまでにしてください。
でも、寝てるだけにしか見えない写真です。







一昨日、ペットシッターさんがいらして、ジョンの位置を見える位置に移動してくれた写真です。午後5時20分。
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お隣さんがリンゴを持ってきてくれました。
この状態で、一昨日夜、昨日と今日の昼過ぎまでここで過ごし、こちらからもスカイプでずっと眺めて声をかけたり、思い出の写真を母とジョンと一緒に眺めてました。
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今日の日本時間1時半過ぎ、ペットシッターさんが来てくださいました。
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このままジョンを抱きかかえて、自分の車に運んでくださいました。

2時35分、火葬場からペットシッターさんがメールくださいました。
最後のジョンの姿です。
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先程スカイプで、長引いていて、日本時間午後5時半過ぎ、ようやくお骨上げが終わったようです。
母も、ペットシッターさんとお隣さんに支えられて、なんとか頑張ってました。

ペットシッターさんには昨晩メールでお願いして、私の代わりに骨を拾っていただきました。
とても良くしてくださって、感謝です。

ジョンは皆んなに愛されてました。
14歳7ヶ月18日。


安らかにね、ジョン。


母とぼくを支えてくれてどうもありがとう。
また会う日まで、楽しく天国で暮らしていてね。


by masaya-iwata | 2016-01-20 18:17 | 日本


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